@phdthesis{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00008879, author = {山川, 公子 and Yamakawa, Kimiko}, month = {}, note = {家族性高コレステロール血症は、早発性虚血心疾患の最も強い遺伝的リスクファクターであり、LDLレセプター遺伝子の異常によって発症する染色体性優性遺伝病である。その有病率は日本人、欧米白人に共通して高く、ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症患者は、500人に1人の割合で存在するといわれている。近年、正常LDLレセプター遺伝子のcDNAが単離され、さらにその遺伝子の構造がほぼ解明されたので、家族性高コレステロール血症については、原因となる突然変異LDLレセプター遺伝子の特徴をDNAレベルで分析することや、患者家族の早期遺伝子判断が可能になってきている。本研究の目的は、日本人の家族性高コレステロール血症を引き起こしている突然変異LDLレセプター遺伝子の特徴をDNAレベルで分析して、突然変異LDLレセプター遺伝子の種類や突然変異の起源の家系間の異同を明らかにすることである。そのために、17家系のヘテロ接合型家族性高コレステロール血症家系と1家系のホモ接合型家族性高コレステロール血症家系の家族102名のLDLレセプター 遺伝子を、LDLレセプター遺伝子のcDNAをプローブとして用いたSouthern ブロッティング法により分析した。まず、これらの家族性高コレステロール血症家系が持つ19個の突然変異LDL遺伝子の中で、部分欠失のような大きな構造異常を持つ突然変異LDLレセプター遺伝子の割合と構造異常の特徴を調べたところ、互いに欠失部位の異なる4種類の部分欠失型遺伝子が検出できた。まだ例数は少ないが、部分欠失型突然変異遺伝子の割合は21%であった。これらはすべて、今までに白人において報告されている部分欠失型遺伝子とは欠失部位が異なっていた。このうちの3種類の部分欠失型遺伝子は初めてみつかった新しいタイプの突然変異遺伝子であった。さらに、4種類の部分欠失型突然変異遺伝子のうち3種類はイントロン15の一部を欠失部位に含んでいた。イントロン15には、部分欠失突然変異のホットスポットであることが示唆されているAlu反復配列が並んで存在している。, 1988, 付:参考論文}, school = {筑波大学, University of Tsukuba}, title = {家族性高コレステロール血症の突然変異遺伝子の分析}, year = {1989} }