@phdthesis{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00008811, author = {東村, 邦彦 and Tomura, Kunihiko}, month = {}, note = {本論文では、名前解決を系統的にカスタマイズ可能とする多重名前空間システムの提案と、広域環境での名前解決機構においてアクティブネットワーク技術を利用しキャッシュを途中経路上の機器に導入するintermediate cachingの手法の提案を行う。分散ファイルシステムにおいては、名前の位置透明性や位置独立性が求められてきた。これらの性質は、ユーザの位置に関わらず同じ名前空間が提供されるという点で、分散システムでは望ましい性質である。しかし、分散環境全てのユーザが全く同じ名前空間を共有するのは望ましくない場合も存在する。例えば、ソフトウェアの開発作業など、個人的にファイルを書き換える必要が存在する場合、一つの名前に対し、複数のバージョンのファイルを対応づける必要がある。単一な名前空間では、それぞれのバージョンのファイルの名前付けに対し、何らかのad hocなconventionを取り決めることで、ユーザあるいはプログラムがバージョン管理を行っていた。これを解決するには、一つの名前に対して複数の実体を結びつけ、かつそれを系統的に管理することができる名前解決システムが不可欠である。本論文では、単純な単一名前空間を多重化することにより、系統的な方法で名前空間をカスタマイズ可能にする多重名前空間を提案する。また、提案方式を用いた名前解決のカスタマイズ法を示し、プレフィックス・テーブルを用いた効率的な名前解決法の実装法と実験結果を示す。広域分散環境における名前解決では、伝搬遅延の問題や、限られたネットワークバンド幅などの理由から、キャッシュ技術を用いて無駄なトラフィックを減らすことが不可欠である。近年、アクティブネットワーク研究と呼ばれる、パケットの通信経路上の機器においてパケットのルーティング以上の処理を行わせる研究が行われている。また、現在、ルータ上にWebのキャッシングを透明に導入する製品も存在し、これら通信経路上の機器に何らかの処理を行わせることは現実的なものとなってきている。本論文では、アクティブネットワーク技術を用いて広域分散環境での名前解決を高速化する一手法を提案する。この手法の特徴は、名前解決クライアントおよびサーバの両端点でなく、その通信経路上の機器でクライアントおよびサーバに対し透明にキャッシングを行う点にある。さらに、それぞれの機器がキャッシュをインクリメンタルに伝播することで、キャッシュが無制限に伝播することを抑制している。本論文では、提案システムのプロトタイプを前述の多重名前空間の名前解決システムとして実現する方法と実験結果を示す。, 2000}, school = {筑波大学, University of Tsukuba}, title = {アクティブネットワーク技術を利用した名前解決法に関する研究}, year = {2001} }