@article{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00056751, author = {馬, 梓豪}, journal = {日中文化学報}, month = {}, note = {本稿は、従来軽視されていた日本古代君主号の多元性を重視しており、絶対視されがちな古代天皇号の重要性を相対化しながら、王言の制と明神思想の両面から、律令時代初期における天皇号の過渡性的な性格を検討してみた。 本稿は、まず、日本令における君主号の規定を手がかりに、日唐律令の比較から、日本君主号と天皇号の規定を考察した結果、天皇号は、日本の独自的な性格を持つ君主号の書記用語の一つにすぎなかったことを論じた。一方、本稿は、さらに古代天皇の明神思想を考察することを通し、天皇の神格化表現を伝統的な氏族制度に基づいた呪術的な観念を引いたものと認めながら、明神に見られる論理の飛躍がもたらしたその合理性をも積極的に肯定した。 本稿の初歩的な検討は、日本古代における君主号と天皇号の成立問題の解明にとって手がかりとなればと思う。}, pages = {25--44}, title = {日本律令時代初期における君主号と天皇号の性格}, volume = {1}, year = {2020} }