@article{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00038609, author = {市川, 康夫}, issue = {2}, journal = {地理空間, Geographical space}, month = {}, note = {フランス農村は,19世紀初頭から1970年代までの「農村流出(exode rural)」の時代から,人口の地方分散と都市住民の流入による農村の「人口回帰」時代へと転換している。本研究は,フランス農村における過疎化の展開を,人口動態や政策,ツーリズムとの関係に注目して論じることを目的とした。1990年代からの農村人口回帰は,通勤極や小都市との位置関係から,人口減少地帯である「空白の対角線」に新たな過疎化の格差を生み出した。そのなかで過疎地域の維持に重要となるのはコミューンであり,その持続性は行政範囲を補完する柔軟な領域に支えられていた。また,過疎解消に向けた政策対象は農業から農村へと転換し,法定年次休暇制度や早期離農政策は高齢者を農業から解放しツーリズムへと向かわせた。ツーリズムの展開に関わる過疎地域持続の背景には,フランスの労働観や農業文化,そして消費対象としての農村の存在があり,別荘地や二地域居住地としての役割が人々の還流を生み出していることが重要である。}, pages = {337--350}, title = {フランスにおける農村の人口回帰と過疎化の展開(特集「消滅自治体論を批判する : 地理学からの反論」)}, volume = {8}, year = {2015} }