@article{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00033798, author = {稗田, 奈津江 and Hieda, Natsue and スタパ, シティ・ハミン and Stapa, Siti Hamin and アムザ, ノルマリス and Amzah, Normalis and ムサエブ, ターライベク and Musaev, Talaibek}, journal = {国際日本研究, Journal of International and Advanced Japanese Studies}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は、マレーシアマイセカンドホームプログラム(通称MM2H)における日本人参加者の異文化接触に関する現状と課題を明確にすることである。本研究を遂行するに際して、量的及び質的研究の双方の手法を用いた。本稿で扱うデータは、日本人参加者100名から得られたアンケート調査の結果、また、座談会への参加者5名による具体的な意見や体験談、そして、この論考を進めるにあたり重要と思われる2名への個別インタビューから得られた回答である。調査の結果、日本人参加者は長期間にわたり海外に滞在しているにも関わらず、モノカルチュラリズムを維持している状態にあることがわかった。日本人参加者のほとんどは、日本にいる親類や友人との連絡を頻繁にとり続けており、マレーシアに滞在中のほかの日本人参加者との交流をとても大切にしている。一方で、日本人参加者と現地の人との接触は非常に限定的である。日本人参加者の間では、日系のスーパーで買い物したり、日本語が通じる病院へ行くのが当たり前となっている。日本人参加者が滞在先としてマレーシアを選んだ主な理由は、安い物価と穏やかな気候であり、彼らの現地社会の文化に対する興味や関心は非常に低い。また、日本人参加者の前には、情報の壁、スキルの壁、心理的な壁、文化的な壁が高く立ちはだかっており、それらにより、現地の人との異文化間交流を阻まれている。結果として、日本人参加者はさほど深刻なカルチャーショックや文化衝突、あるいは文化摩擦に陥いることなく、小さな日本人社会での交流を謳歌している状況にある。多くの日本人参加者が現状に満足しているという結果が得られてはいるものの、今後現地社会との異文化接触を促進していくことで、プログラムの実施者側と参加者側の双方にとって、更なる恩恵が享受できるものと思われる。}, pages = {25--40}, title = {<研究ノート> 「マレーシアマイセカンドホームプログラム」における日本人参加者の異文化接触に関する現状と課題}, volume = {5}, year = {2013} }