@article{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00027097, author = {朴, 仁京}, journal = {国際日本研究, Journal of International and Advanced Japanese Studies}, month = {Mar}, note = {韓国では民主化後、新しい市民団体が登場し、影響力を増大してきたが、その背景には政党の制度化の弱さがある。ただ、近年はイデオロギー政治の登場とそれに伴う政党システムの変化、保守系団体の台頭が指摘されている。本稿は、韓国社会団体調査を用いて、近年のイデオロギー政治の登場が団体と政党の関係にどのような変化をもたらしたかを考察した。結果、団体の設立時期別回答者イデオロギー、団体の政党接触頻度の相関、回答者のイデオロギーと政党接触の相関の検討を通じて、イデオロギー政治の登場に伴う政党システムの変化および保守系団体の台頭を確認した。しかし、韓国では日本より政党と接触しない団体が多く、とりわけ自治体レベルで接触が少ない。韓国の1997年と2008年の比較では、団体と政党の関係が全国レベルでは深まったが、自治体レベルではそうではなかった。韓国では地方政治における政党政治への拒否感が強く、団体と政党の関係が浅いため、地方レベルでのロビー活動に発言力を持つ人を介した働きかけが多用されているようである。またイデオロギー政治の登場に伴い政党システムが変化し、新しく登場した保守系団体も含めて団体もイデオロギー軸に沿った政党接触を行うことになっても、政党が利益集約機能を十分果たさなければ、団体は従来通りマスメディアを通じて働きかける戦術を使い続けるであろう。本稿の考察はイデオロギー政治の登場によって団体と政党の関係にも変化が生じたことを裏付けると同時に、政党政治の制度化はいまだ弱いことをもうかがわせる。}, pages = {53--65}, title = { 韓国の市民社会組織 : 韓国JIGS調査を用いた分析}, volume = {4}, year = {2012} }