@article{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00027096, author = {伊藤, 秀明 and ITO, Hideaki}, journal = {国際日本研究, Journal of International and Advanced Japanese Studies}, month = {Mar}, note = {本稿では、日本語学習者が「対のある自他動詞」を習得する過程において抱える課題について学習者コーパスを基に分析した。そして、中級レベルから超級レベルまでの各レベルの「対のある自他動詞」の誤用・正用を分析していく中で、「対のある自他動詞」習得において2つの課題が明らかとなった。1つ目の課題は正確さの問題である。中級日本語学習者には「自他の混同」、「活用の誤用」など形態論の段階での誤用が多く見られる一方、上級以上の日本語学習者ではこのような誤用が減っていく。このことから、中級学習者は形態論的問題の定着が十分ではないと言える。2つ目の課題としては適切さの問題である。上級から超級の日本語学習者になると徐々に意味論や語用論の範疇となる「テンス」「アスペクト」や「状態変化主体の他動詞文」「テモラウ文」などの使用を試みるようになり、表現力が豊かになる。特に発話者の感情を表す場合は恩恵の有無や責任の所在を表現できるかが重要な要因となり、上級レベル以上の日本語学習者の自他動詞の習得においては、「物事に対して日本語としてどのようにその事態を捉えるのか」という母語とは異なる語用論的知識を生かした理解が非常に重要である。よって、中級レベルでは誤用を減らすために活用形などの形態論レベルを定着させる「正確さ」、上級レベル以上では日本語としてどのように事態を捉えるのか、という「適切さ」の育成が必要であるということを述べた。}, pages = {43--52}, title = { 学習者は「対のある自他動詞」をどのように使っているか : 中国人日本語学習者の中級から超級に注目して}, volume = {4}, year = {2012}, yomi = {イトウ, ヒデアキ} }