@misc{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00026405, author = {西村, 泰一 and NISHIMURA, Hirokazu}, month = {}, note = {古典古代における最大の数理物質科学者はArchimedesであるというのが、かねてよりの私の持論であるが、このたびArchimedesを軸に据えて平成24年度の数理物質科学研究科のPosterを作ることができた。それをここに紹介する。本学Campusにどういうわけか一本だけ古代ギリシャ風の柱が立っており、それとArchimedesとの相性が抜群にいいので、驚いている次第である。☆☆Archimedesと言えば、ギリシャの自治植民市Syracusa(シシリー島にある)で生まれ育っている。古代ギリシャ人はフェニキア人と並んで、地中海世界を所狭しと駆け巡り、あちこちに植民市を作っている。有名なフェニキアの植民市カルタゴも、第2次ポエニ戦争(219B.C.-201B.C.)でローマの支配下に入るが、Archimedesもこの戦争の最中にSyracusaを占領した兵士によって殺害されている。古代ギリシャ人はとにかく幾何学が好きであったが、Syracusaを占領した兵士が彼の自宅に押しかけたとき、Archimedesも床に作図をして、幾何学の問題を考えている最中であった。彼が兵士達に言い放った言葉”私の円を乱すな”は後世に語り継がれている。激怒した兵士達は彼を剣で一突きにした。☆☆☆ かつて当代随一の化学者Antoine - Laurent de Lavoisier(ラヴォアジェ)がフランス革命で断頭台の露と消えた折、Marie Antoinetteの数学教師でもあったフランスの数学者のJoseph-Louis Lagrange(ラグランジュ)は”彼の頭脳を切り落とすのは一瞬だが、彼と同じ頭脳をもつものが現れるには100年かかるだろう”と言ったと伝えられるが、Archimedesについても同じことが言える。”Archimedesを殺すには一秒とかからなかったかもしれないが、彼と同じ頭脳が現れるには、少なくとも1000年かかる”と。そして1000年以上後にNewtonは近代科学の幕を切っておとすことになる。}, title = {A Letter from Archimedes}, year = {2012}, yomi = {ニシムラ, ヒロカズ} }