@techreport{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00000208, author = {鎌田, 博 and Kamada, Hiroshi}, month = {}, note = {文部省科学研究費補助金基盤研究(B)による「不定胚をモデルとする種子乾燥耐性誘導の分子機構に関する研究」は、平成8年度から平成10年度の3年間行われ、本年3月に終了した。ここに本研究の成果をまとめて報告する。自ら移動することができない植物は、環境の急激な変動に対処すると共に、多様な環境下で生き残るためのさまざまな工夫を遺伝的プログラムとして獲得している。なかでも、乾燥や低温などに対しては特別な応答・耐性機構を発達させている。多くの種子植物では、発芽・生育に適する時期まで種子は乾燥して休眠している。この種子に見られる乾燥耐性は植物が示す多様な環境耐性の中でも最も強いものであり、植物種によっては数百年でも死ぬことなく眠り続けることができる。そこで、この種子に見られる強い乾燥耐性獲得機構の解明に関する研究は世界中の研究者達によって進められてきたが、種子胚が種子中の極く限られた領域で発生することや未熟な胚を取り出して培養することが困難である等の理由により、その分子機構の解明は遅れていた。一方、高等植物では、体細胞を適切な条件化で培養すると、種子胚と類似の形態変化を経て植物固体が再分化することが知られており、体細胞不定胚形成と呼ばれている。体細胞不定胚形成は解析が困難な種子胚発生のモデル系と考えられ、これまで多くの研究者達によってさまざまな研究が行われてきた。しかし、形態的類似性は明白なものの、不定胚が機能的にも種子胚のモデルとなりうるかについてはこれまでほとんど研究が行われてこなかった。そこで、本研究では、種子胚で見られる強い乾燥耐性獲得について、その分子機構を探りながら、種子胚と不定胚の機能的類似性についても検討することとした。 ..., 科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))研究成果報告書 ~ 平成8-10年度 課題番号: 08459003}, title = {不定胚をモデルとする種子乾燥耐性誘導の分子機構に関する研究}, year = {1999} }