@misc{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00019348, author = {西村, 泰一 and NISHIMURA, Hirokazu}, month = {}, note = {古今東西を通じて実力が伯仲している場合の勝負はなかなかつかないものである。日本史で有名な例としては、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信の間で数度にわたって戦われた川中島の戦いが有名である。もっとも、天下統一を成し遂げた秀吉は、この川中島を訪れているが、双方が延べ数万の軍勢と10年以上の歳月を費やした戦いを”果捗の行かない戦い”と一刀両断に切り捨てている。南アジアに目を転じるとマウリア朝成立期のチャンドラグプタとディアドコイの一人としてセレウコス朝を創始したセレウコス1世はインダス川流域の支配をめぐって睨み合っていたが、最終的にはセレウコス1世はガンダーラやゲドロシアあたりの東部辺境地域をマウリア朝に割譲し、自身の娘をチャンドラグプタの息子の後宮に妃として送っている。ただし、両者の間に実際に戦闘があったかどうかは定かではない。賢明な両者のことであるから、戦わずしてこの合意に達した可能性も高い。 もうひとつ世界史から例をひくと、中央アジアに一大帝国を築いたTimurが思い起こされる。彼は1404年末に大軍を率いて明を目指しているが、年があけてほどなく病没したために本格的な戦闘にはならなかったが、名君の誉れ高い永楽帝の明とまともに正面からぶつかっていたら、どうなったかは予断を許さない。この作品では実力が伯仲している2匹の虎が臨戦態勢にあるところを描いてみた。御鑑賞いただければ、幸いである。}, title = {If the two tigers fight, then...}, year = {2010}, yomi = {ニシムラ, ヒロカズ} }