@techreport{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00000191, author = {三明, 康郎 and Miake, Yasuo}, month = {}, note = {本冊子は、文部省科学研究費補助金(特別推進研究(2)、平成6~9年度)による「ハドロンの系統的測定によるクォーク・グルオンプラズマのための基礎的研究」の研究報告書である。ビッグバン直後の宇宙は極めて高温・高密度状態にあったため、クォークとグルオンが自由に動き回れる状態、即ちクォーク・グルオンプラズマ(QGP)状態が存在したと考えられている。物質の存在の在り方として全く未知なるQGPの研究をすることは、原子核や素粒子、初期宇宙、さらには自然認識に関わる基本的課題である。高エネルギー原子核・原子核衝突を用いてこの新物質QGPを実験室で再現しようという試みが、米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)や欧州共同原子核研究機構(CERN)で進められている。本研究はハドロン生成の系統的測定によってQGP生成の証拠としようという戦略のもとに、(1)米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)における核子あたり10GeVの実験、(2)欧州共同原子核研究機構(CERN)における核子あたり160GeVの実験、(3)BNLにおける核子あたり100GeVの衝突型加速器における実験、という一連の実験を進めてきた。複雑な衝突反応を理解するために、反応生成粒子の系統的測定による基礎的データの積み上げを行うことによってQGP生成の発見ならびにその性質の研究を目指したものである。本報告書には、(2)の欧州共同原子核研究機構(CERN)で行った核子あたり160GeVの鉛・鉛衝突実験(実験番号;WA98)の研究成果を中心に、これまでに実験的に明らかになってきた事柄をまとめ、この間に出版された(または出版予定の)論文を収録した。初田氏を中心に行われた理論研究の成果についても収録した。本研究計画は当初計画においても平成10年度まで組み込んだ計画であり、データ解析の多くが平成10年度に実施された。このため論文発表の多くが平成10年度になされ、研究成果報告書の作成が平成11年3月となった。HBTの反応面依存性など国際会議等では報告したが、論文未発表の興味あるデータも残っており、今後の発表論文にも注目をいただきたい。多くの研究者に利用していただければ幸いである。, 研究代表者: 三明康郎}, title = {ハドロンの系統的測定によるクォークグルオンプラズマのための基礎的研究}, year = {1999}, yomi = {ミアケ, ヤスオ} }