@techreport{oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00000183, author = {岩崎, 宏之 and Iwasaki, Hiroshi}, month = {}, note = {歴史研究に情報科学を援用する利点としては、(1)大量のデータを、迅速に処理することが可能である(2)網羅的かつ精密な検索・解析が可能である(3)文章、語彙、文字についての厳密な異同の確認が可能である(4)画像・映像の処理が容易である (5)コンピュータを介在させて遠隔地との通信が可能になったことなどを列挙することができる。しかし網羅的な処理、あるいは大量データの迅速な処理が可能となるのは、総てのデータが機械可読型の情報としてコンピュータの中に存在することが前提となる。コンピュータはわれわれの指示に従って答えを返してくるだけであって、入っていないデータは出てこないからである。コンピュータと付き合ううえで大切なことは、コンピュータと対話するためのプログラム言語の獲得と、大量かつ多様なデータをいかにして機械可読型のデータとして情報化できるか、の問題である。そこでは歴史資料を情報化するうえでの各種のソフトウエアの開発が必要であることは云うまでもないが、同時に、情報化すべき歴史資料そのものについての研究、すなわち電子化に対応した史料の構造や機能についての検討、原史料の画像のイメージ情報の持つ階層的な構造、史料そのものの文脈や文章の構造の解析、さらには一つひとつの語彙・文字にいたるまでのさまざまな次元での問題に対処しなければならない。いわば歴史資料の情報化のためには、これまでの歴史研究では経験しなかった史料研究の新たな領域があり、そのための歴史情報資源研究が不可欠なのである。われわれはなによりも「コンテンツ」を重視し、歴史研究に役立つ歴史情報の集積につとめた。それには多様な方向からの研究が共同して行なわれることが求められ、またその共同研究は、研究のプロセスの公開を含めた公開性が要求されると考えている。大量の史料の情報化には共同作業による能率向上が効果的であり、その成果は学界に広く公開されることが期待されている。「情報化」の必然的な帰結として、共同研究の取組み方と情報化された資料の公開と共有に関する新しい原則の確立が求められているといってもよい。私たちのこの重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」は、このような観点にたっての実験的な試みなのである。 ..., 文部省科学研究費補助金重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」(領域番号:110)(平成6年度-平成9年度)CD-ROM版研究成果報告書, 解説: 折りたたみ1枚(5p ; 12×13cm). ケース:高さ14cm,奥行き14cm,幅11cm, 重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」総括班研究成果報告書(課題番号:06208102)のCD-ROM版報告書, 発行所: 文部省科学研究費補助金重点領域研究「沖縄の歴史情報研究」総括班, 内容注記は(第1巻「CD-ROM版研究報告書の構成」による}, title = {沖縄の歴史情報 ~ 第9巻}, year = {1998} }