2024-03-28T10:46:14Z
https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/oai
oai:tsukuba.repo.nii.ac.jp:00000176
2023-05-30T02:08:26Z
3:2658:2660
自励振動現象の制御法に関する研究
青島, 伸治
Aoshima, Nobuharu
取り上げた自励振動現象は鉄道車輪軸に生じる蛇行動,非対称復元力により支持された物体に生じる係数励振および梁に生じる係数励振振動である.前者に対しては線形復元力の大きさに依存した大域的安定性の変化に関する考察と,蛇行動の限界速度を高くするための線形フィードバック法を理論的に提案し,模型実験によりその妥当性を検討した.また後者については非線形連成効果を積極的に利用した,振り子状の動吸振器(その付加によって自由度の数が増加しないような動吸振器)を提案し,係数励振の安定化法を理論的に構築した.さらに模型実験によりその有効性を確かめた.また梁に生じる係数励振につ
いては圧電アクチュエータを用いた分岐制御による安定化法を提案し,その有効性を実験により確かめた.自励振動に起因したパターン形成現象に関する研究として,旋盤による切削加工時に生じる自励振動現象について理論的ならびに実験的に考察した.バイトの動的挙動は,再生効果による時間遅れ系として定式化されるため,自励振動の発生が容易に予測できる.本研究では自励振動発生の条件,また自励振動発生時の部材表面に生じるパターン形成現象に関して理論的ならびに実験的に検討を行い,両者の間に定量的な一致を見出した.バイトに生じる自励振動の発生回避制御に関しては今後の課題であるが,本研究における定量的かつ定性的な考察結果が,今後の制御法開発に大きく寄与するものと考える. ...
科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書 平成12年度-平成14年度
研究課題番号: 12650438
research report
2003
jpn
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